おしゃれなのに、気取っていないマーケット。そして私は移住しました。

2020年より開催している定期マーケット、週末の沼津。

沼津のライフスタイルをより豊かに、そしてまちの価値を高めるために開催している。
このマーケットはこの地域にどのような効果をもたらしているのか。

来場された東京出身の山内さんにお話しを伺った。
山内さんは2023年の8月、沼津に移住をした。

もともと10年ほど前に母が沼津に移住をしました。
最初は「また何か始めたな」としか思っていませんでしたが、母に会いに沼津を度々訪れ、大瀬でダイビングのライセンスを取ったりもしたもしました。
ちょうど週末の沼津が始まったころから、頻繁に沼津に来るようになりました。

週末の沼津は何か“東京にはない”空気感がありますよね。
出店者の方との距離も近いように感じます。
お店の方に一つ質問すると十返ってくるような関係性が心地よく、参加する度に、沼津に住んでみたいと思うようになりました。
何度も週末の沼津に来るようになって、「帰ってきた」と感じるようになり、スムーズに移住に結び付きました。

移住後は沼津がますます好きになりました。
都会と田舎の中間のような感じが、私にはちょうどいい。
沼津の時間の流れは私にとってはしっくりくる感じがします。
東京でも同じ接客業をしていましたが、接客一つとっても、東京は利益、効率、スピードという印象が強かったのに対して、沼津ではお客さまに寄り添った対応をされている気がします。

週末の沼津の好きなところは「おしゃれなのに、気取っていない」ところです。
誰に対してもオープンで、敷居が高くないのに、とても素敵な場だと思います。
沼津近隣の良いもの・面白いものが集まったショーケース的な場でもあると感じています。
東京の友人を連れてきた時も、とても羨ましがられました!

マーケットでお会いしてから実店舗を訪れた際に、お店の方が顔を覚えてくださっていて、声をかけていただいたりすると、とても嬉しいです。

母も、週末の沼津をきっかけにいろいろなお店に飲みに行ったりしているようです。

今後の要望としては、ぜひ長く続けていただきたいということと、週沼グッズがあると嬉しいなと。

たとえば、Tシャツやキャップ、バッグなど。
身に着けている方を見かけたら、価値観の合う方とわかり、週沼トークでお友達になれたりするかもしれないですよね。 

移住の先輩であるお母さまにもお話を伺った。

かつては喘息もちで、環境を変えたい思いがあり、もともと好きだった伊豆への移住を検討していました。
伊豆のエリアでは少し不便を感じる点もあり、北上していったところ沼津が目にとまりました。
試しにホテルで何回か滞在してみたところ、体調が緩和するのが分かり、移住を決意しました。

10年ほど前、移住したばかりの頃は、沼津の方とお話していると、
「ついこの間まで西武があったの。昔はほかの百貨店もあったのよ。でも今は何もない。」
とネガティブにお話される方が多かったです。

今は、まちにうごめきが起こっていますね。
沼津の動きは保守的でゆっくりだなとも感じますが、それが私にとってはギラギラしていないと感じられて、良いと思っています。
娘には、こういううごめきを感性でとらえるような暮らしをしてほしいと願っています。 

お二人のお話を聞いたあと、週末の沼津のステイトメントを読み返してみた。

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まちには特別な場所があると思っています。
思わぬ出会いが起こるところ、 心躍る体験ができるところ、じっくりゆったりと店主の思いを聞けるところ、心から落ち着けるところ。

そんなサードプレイスが身近に たくさんある方がいいと考えています。
コロナ禍、週末の沼津は広々とした公共空間を使い、定期マーケットを開催することでの臨時的なまちのサードプレイスをつくってきました。

未来のコミュニケーションや暮らしの在り方を感じられ、明日からの日常をアップデートして、これから利用するかもしれない様々なサードプレイスのきっかけに出会うことができる「第四の場所」。

私たちは、この取り組みを通じて、暮らしに寄り添った風景を描き、私たちの特別な場所に新しい価値を創り出す行動を応援し時に共に考えることで、沼津の新しい日常につながると信じています。

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想いをカタチにすることでその想いを受け止め行動する人がいること。
丁寧に丁寧につくられる地域の日常の風景は可能性に満ち溢れている。

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