心が豊かになる空間を~アルゴンキン店~

川沿いに並ぶ住宅の中に緑の多い門構えのお家?と思ってしまいそうな一軒家。
そこがCafe & handcrafts アルゴンキン店。
バーナーガラス作家、高山あす香さんが一人で切り盛りしているガラス工房を併設した小さなカフェだ。
靴を脱いで店内へ入るというなんだか友達のところに遊びに来たような感覚で寛ぐことができる空間が広がっている。

温かみのある店内では、そば粉を使用したガレットやハニー&チーズトーストなどの軽食、ケーキ、焼き菓子などのスウィーツとお茶を楽しむことができる。

そして高山さんの作品はもちろん木工、陶芸などの作家作品も並び、自分のお気に入りクラフト雑貨を見つけることができる。

カウンター越し

店主の高山さんは短大でデザインを学んだ後「ものを作りたい」という強い気持ちが湧き、東京で会社員として働きながら吹きガラス、バーナーガラスの基礎を習得する。
そして数年後、ガラス作家kroneとして活動を始める。
沼津の実家でお母様が営んでいた飲食店の奥の部屋を改築し小さなバーナーガラスの工房をつくり東京で仕事をして月に一回ほどガラス制作に沼津に戻ってくるという生活が続いた。

お母様が飲食店を引退すると、その場をあす香さんが店を受け継いだ。
自分の作品を気に入った相手の顔を見て販売する場。
そして、より寛げる空間のなかで作品を見てもらいたいと思いカフェを併設することにした。

実は高山家、祖母の代から飲食店を経営されている。
そんな事から
「食は人に欠かせないもの」「好きなもの、美味しいものを食べると幸せになる」という考えが自然と頭の中にあり、飲食も営業することに全く抵抗なかったそうだ。
こうして2010年4月にCafe & handcrafts アルゴンキン店がスタートした。

バーナーガラスの工房を覗かせていただいた。

工房羽

細いガラス棒をバーナーで軟らかくなるまで熱しハサミやピンセットを使って手早く形をつくる。
あっという間にガラスの棒が鳥の羽根に生まれ変わった。
ガラスは同じ材料でも熱した時の酸化度合いによって発色なども変わってくる。
作ってみないとわからないというところもガラス作品の面白いところなのだそうだ。

羽完成

高山さんの作品はガラスという硬く冷たいイメージではなく温かみがあるように感じられる。
植物や動物が好きなあす香さんは自然の中にあるものを
モチーフとしているからだろうか。
一輪挿しに植物を生けると違和感なくとてもなじんでいる。

一輪挿cし

「人が笑顔になる幸せのエネルギーを感じて自分も幸せな気持ちになる」
と高山さんは言う。
とてもシンプルなことだけれど毎日の生活のなかで忘れがちなこと。
シンプルなことを大切に作られた場所、高山さんにとってもアルゴンキン店は心を豊かにする場所となっている。

キャンドルスタンド

今年アルゴンキン店は5周年目を迎えた。
より多くの人にこの空間を楽しんでもらいたいと
期間限定のメニューを用意したり営業時間を広げたりと変化をみせる。
狩野川土手を散歩途中ちょっと一休みに丁度良い場所
住宅街の中にある森のなかの隠れ家のような場所
ちょっと覗いてみたくなる。

アルゴンキン店
静岡県沼津市吉田町11 – 31
Tel:055 934 4310
[営業]
火〜土 & 毎月最後の日曜日
10:00 – 18:00
http://krone.ptu.jp/krone/arugonkin_dian.html

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