もうひとつの台所~daidocoro~

仲見世商店街の脇道に表れるおしゃれな空間がある。
外を眺めるとおじいちゃん、おばあちゃんが井戸端会議。
なんだかほっとする景色がそこにあり、このおしゃれな空間と相まって心地が良い。

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横幅は2メートル弱。
コンクリートがむき出しとなった壁にスタッフのあるあったかみのある黒板に書かれたメニュー。

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“たまたま美大を出たスタッフがいるんです。ぱぱ~っと書いてくれて。
僕も書いたですけど、全部却下になったんっす”
おちゃめに答えるオーナーの山田時範さん。

女性客が多いdaidocoero。
彩の野菜たちがきれいなバーニャカウダや
実家の蜂蜜を使ったピザ。
そしてパスタ屋で修業を重ねた自慢のパスタ。

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→この日の日替わりランチのパスタ“自家製スモークのプッタネスカ”この他ランチには前菜とドリンクがつく。980円~

どれもこれも彩鮮やか。
伊豆の名産“潮かつお”を使用したクリームパスタや
沼津のサバを使用して作ったアンチョビなど地のものを工夫して使用している。

このお店を始めて3年目になる。
デザイン事務所ケンブリッジの森さんによる設計なのだ。
daiocoroという空間がオーナーとデザイナーさんによって生まれた。

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実は将来の夢はバイク屋さん。
バイク屋にカウンターをつくって珈琲や軽食をだして、バイカーの集う店にしたかった。

そんな山田さんがなぜ?

高校を卒業してから
自衛隊で働いているときに、上司に料理の道へすすめと自衛隊を辞めた後のために調理の専門学をすすめられ調理師となる。
だがあきらめられなかったバイクの道に。
そこで命を預かるバイク屋の現実を知り夢破れた。
”あきらめがあったんです”
素直にこう答える山田さん。
最終的に料理の道に入ることになったのだ。
だが、命の重みを知ったからこそ
縁や食材を大切にしその想いをdaidocoroに詰め込んだ。
それは、店の前に置いた燻製の機械で地元の豚肉を燻製したり
地元ものもをふんだんに使うところにも出ている。

大事にしていた縁のひとつが空間にも表れる。
10代のころから自分を知っているケンブリッジ森のデザイナーの藤原さんに相談。
(余談だが藤原さんのお父さんのやっていた飲食店で友達がバイトしており
一緒にまかないをもらうようになったりと藤原家と縁があったそう)

厨房のレイアウトだけは山田さんが考え
後は店舗全体のレイアウト、家具も食器もメニューもなんとお店の名前もすべて藤原さんが担当。

“daidocoroという名前も最初はえーと思ったんだけど
藤原さんがぱぱぱとノートにロゴを書いたんっす。
もうかっこいいんすよ”

その藤原さんの作り出す洗練された空間と山田さんのおいしい料理は若い女性に特に人気となった。

お店にはもう一つの大切な縁。
実家の養蜂所のはちみつを味わえること。
メニューのいつくかにはその蜂蜜が使われている。

”親孝行も兼ねてつかってたんすけど、今は蜂蜜自体も売れて料理で使う分だけとりよせています”
苦労を掛けたご両親への愛情は
ひとつひとつ丁寧に作られる料理にも表れている。

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女子会でもデートでも一人でも。
自分の家ともう一つの“台所”。
縁を大切にするこの地域ならではの“食”が存分味わえる。

≪daidocoro≫
沼津市大手町5-7-21
TEL:055-963-6500
http://www.daidocoro.net/index.html

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