きつねの嫁入り行列

昭和32、3年頃
あげつち商店街はかつて上土センター街と呼ばれていた。

ものがない時代。
その中で上土センター街は活気にあふれていた。
その中で、街の若い男性がきつねのお面をかぶり
御殿場、富士、そして伊豆までを
その当時珍しかったバイクやオープンカーを走らせ
セールやお歳暮の宣伝をして回っていた。

狐の嫁入り

そんなユニークなこともやってきた上土(あげつち)。
あげつち商店街と名前をかえた今。
5年前から新しいイベントが始まった。

上土(あげつち)にある由緒正しい上土朝日神社と
毎月15日に開催しているいなり市、
そして50年前の出来事を合体させて出てきた案。
それが“きつねの嫁入り”である。

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我入道から渡し船で花嫁がやってくる。
上土で待つお婿さん。
二人は出会い、上土朝日神社の前で結婚式を行う。
そして人力車に乗り街中をまわり皆に祝福される。

お嫁さんもお婿さんも行列に参加する人も
みんなきつねのメイク。

記念すべき第一回目。
このイベントの実行委員長で紳士服店ノーブルを営む内田さんはこう振り返る。

“一回目は2月14日に行われた。
寒さも厳しく、西風が強かったがこの時ばかりはぴたっと風が止み、
とてもいい天気になるという不思議なことが起きたよ。
そして、川を渡し船に乗ってくるお嫁さんはそれはもう本当にきれいだった。”

最初は商店街のメンバー20人くらいでやろうといっていたが
周りの人の協力もあり、子供会の子供たちも参加し200人近い参列者。
新聞など各メディアにも取り上げられるほどの好評で終わり、
今年は5回目の開催となる。

このきつねの嫁入りのすごいところは
ただみんながきつねのメイクをしてお嫁さんが川をわたってくるからだけではない。

本当に結婚するカップルを募集し、
本当に宮司さんを呼び、
結婚の儀式を行い町中で祝福する。

フィクションとノンフィクションのはざまに私たちが参加している
なんとも不思議なイベントなのである。

終了時にはケーキカットや撮影会、
いちばんきつねらしかったで賞、
写真コンテストなども行われる予定。

今年も10月6日(日)に行われる。
きつねのメイクをして参列したい人は
12時に集合。
メイクをして行列に参加できる。

きつねになって参加してもよし、
行列をながめるのもよし。
1年に一度、きつねの花嫁を祝福する。
川と街が不思議に包まれるのを味わってもらいたい。

去年の様子

キツネの嫁入り行列 沼津 2012 from REFS on Vimeo.

≪お問い合わせ≫
あげつち商店街振興組合
TEL:055-962-3812

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